鳥籠/あぐり
 



きみの吸う 酸素にさえも憎しみを 覚えた朝に鍵をかけます。


珈琲と本と煙草とキスだけで 育ててあげる。( it's happiness .)


純情がいない世界は軽すぎて わたし今なら空も飛べるの。


健全なからだで季節かけていく 鍵の居場所も忘れて飛んだ


(きみの見るベランダ越しにひらけてる空はおんなじように青いの。)


きみだけのせかいは色を失って わたしの影がうるさくゆれて


さよならを言う唇はひとりきり (  椅子に智恵子抄だけ置いて。)





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