地獄巡り/夏川ゆう
 
二人して旅の魅力を満喫す地獄巡りに堂堂巡り

今も尚禁止している遊びするばれるばれないスリル味わう

浴衣着て一人孤独に火を灯す線香花火に想いぶつける

三階の窓から見える赤い花名前も知らず勝手に名付ける

少年の心のままで年取れば夢の数だけ若くいられる

病む心氷のように冷たくて氷を溶かす明るさはない

苦しみの数だけ人は強くなるその人なりの哲学がある

抱きしめた過去の時間は冷たくて未来の熱も冷ます勢い
戻る   Point(3)