休館日/
夏川ゆう
休館日静けさ浴びる図書館の返却ポストは闇への入口
七夕の願い書かせるイベントで永遠よりも今の幸せ
長男が生まれた時に植えられた庭にある木は屋根より高い
窮屈な電車に揺られ会社へと向かう人々アリの大群
誰も皆神の子なのかどうなのか永遠を知る人の魂
旗のように風に揺られるセーターの重みは何処へ消えたのだろう
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