下旬/昼寝ヒルズ
 
息白くずっと頭を下げている
あなたのハゲは私がつくった


海水で血液製造するために
従業員を急ぎで募集


タコの血は青いんだって静かだな
たかが生理にいつもドッキリ


牛さんが美人の熊と立ち話
不況のこととかおせちのこととか


涙の量を増やすために
せっかくの頂き物を無理して飲むな


11月下旬並みの寂しさが
つーーつーーと流れて困る


ベランダの汚れたサンダル見つめてる
カラスとわたし ガラス一枚



宇宙は名前があるものよりないものの方が
バカみたいに多い


書いた詩を捨てずにタンスに入れておく
いつか誰かの肌着になるよう


この言葉ぼくに意見は聞かないで
説明すると変化するから





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