黄昏遊戯?/
未有花
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す
夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい時間(とき)をしばし楽しむ
つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?
かくれんぼ一人残され夕闇につぶやいてみる僕はここだよ
暮れなずむ街はいつでも急ぎ足でとまどう僕を追い越して行く
夕焼けの空を仰いでただひとりたたずむ道はまだまだ遠く
さよならは言わないでおこう今はまだこの黄昏に胸をあずけて
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