万葉に返歌/
漣 風華
あしひきの山のしづくに妹待つと 我立ち濡れぬ山のしづくに
‥。
水無月の月下をくぐり忘れ草 庭の浜辺に置き行く唄かも
秋山の木の下隠り行く水の 我こそまさめ思ほすよりは
‥。
段壁の禍々しきは我が濃い血 逃ぐる想ひも身一つに委ねて
我はもや安見児得たり皆人の 得かてにすといふ安見児得たり
‥。
さあれども我が勾玉は陰り在り 項目幾つ願えば映えるや
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