夏祭り/
kaeru
夕立の湿りを残すうなじより皮膚透きとほる祭りの灯の道
四辻より影絵のごとく立ち出でて祭りへ向かふ死者も混じりて
ひんやりと祭りの底を流れゆく夕立の香を浴衣地はらむ
夏祭り故郷(さと)なきわれは霊となり何処の社に混じりて行かむ
戻る
編
削
Point
(0)