畦道/夏川ゆう
 
畦道を仲良さそうに歩くのは喧嘩になれば田んぼに落ちる

またひとつ年を重ねて亡き友に近づく吾の心灰色

時計見てバスが来るのを待つ間四人並んで桜見ており

両側の遮断機下りるタイミング双子のように息がぴったり

アスパラが嫌いな子供手に持ちて鉛筆として落書きしたり
戻る   Point(2)