小さな死/ピッピ
 

C2のボトルが夜の始まりでダストボックスに蝉の抜け殻


「きょうだけはけものにさせて」「けものならすききらいなどないはずなのに」


まっしろなシーツの上の波が凪ぐ 引き攣る指が津波をつくる


シーフードサラダみたいな午前二時 ドレッシングを決め兼ねている


中指が日付変更線を越えようやく夜を一つ越えたね


子供だと誰が決めたか夏は過ぎ少女は誰の子宮へ還る
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