EXIT/
石畑由紀子
非常ベルなんども押した 標識のない建物とわかっていても
「もう誰も信用するな」と声がして 拒むまぶたに緑、明滅
ほら、もうすぐ出口だよって歓喜して振り向いたとき、あなたはいない
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