月までの距離/
春日
四十万キロ越え視線を反射するあたしが決めたい月の満ち欠け
前髪がするりと頬をなぞります無いものねだりはまだつづきます
おもいでをつよくなぞってみたけれど濾過をするにはまだ足りなくて
きみのいない非日常のキャンパスでぼくは独りで泣けて困った
酸素濃度少々低い記憶にはあどけないころをわすれたいしるし
金曜の飲み込みにくいため息はミルクティーに似てると思った
戻る
編
削
Point
(2)