【短歌祭参加作品】さようならこんにちはまたいつかどこかで/渡邉建志
リセット後はじまるはなしさようならこんにちはまたいつかどこかで
第一話はなしはじめるひとがいて階段下でみんな聞いてる
着いてるの着いていないの君の足1ミリメートル浮いているんだ
水たまりたまにはじけてふんずけてまわりひろがるアクアプリズム
笛吹きについて歩いた子どもらが遠くの山で石につまづく
さようなら枯れた花壇と枯れた井戸枯れた屋根裏枯れた人影
たましいについて語ったかれはいまソウルでソウルをソウルしている
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