67P 「短歌2」より/
むさこ
自転車の前に乗りたる幼な子が
大きく欠伸す 夕の街に
風吹けば木の鳴る音に幼子は
遊びをやめて空ふり仰ぐ
雪景色見ゆるようにと干物を
片寄せ午後のお茶のひととき
身辺を整理すと云ふ文に添え
若き日の写真 夫とその友
きさらぎの川面に遊ぶ北帰行近き鴎にパン屑をまく
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