秋三首/宮市菜央
 
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる

顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音

体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
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