62P 「短歌2」より/むさこ
 

目の前の妖しき影に いぶかるも
あげ羽蝶なり 思はず和む

草の実も少しふくらみ見えてきし
秋に入りゆく風の移ろふ

目の前に子蜘蛛落り来てテーブルの
上を正しく距離おきて飛ぶ

駐車せし車の上に紅葉せし
落葉切紙の如くはりつく

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