60P 「短歌2」より/
むさこ
真向ひし雪大文字に息呑みて
崇高なる美に心洗わる
鴎には雪が似合ふと久々の雪積む
景色川辺に立ちて
乙女子が幸せそうな顔をして
隣に座る夜の地下鉄
口紅をつける事なき此の日頃
コマーシャルの紅美しく見ゆ
夜の更けてチャルメラの笛通り過ぎ
明日は卯月と思いて眠る
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