57P 「短歌2」より/
むさこ
お見合いの場をとりもちて話題とす
梅雨の晴れ間の夏萩の色
方形のタイルに朝日照りかえり
台風去りて厨秋めく
無人駅に日ぐせとなりし雨に逢い
止むを待ちつつ夕顔に佇つ
想い出す如くに幾度か時雨来る
音を聞きおり頬杖つきて
五百円の花柄の傘買いやれば
スキップしつつよろこぶ孫は
(一番安い傘を嬉しそうにさしてよろこぶ)
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