53P 「短歌2」より/むさこ
 
ラッキョウの香りくりやに満ち満ちて
入りくる夫子その度に言ふ

土用干しの梅の匂いに幼な日を
想い出させて母を恋いおり

明けやらぬ朝起き出てて吾がために
さわらび摘みしと君が給いぬ

自らに田芹を摘みて給わりし
茹けばみどり いや優りけり
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