48P 「短歌2」より〜47歳の頃(銀婚式) etc/むさこ
 
リフトより若狭の海を見渡しつ
子等たち如何にと思い出したり

咲き残るカンナの花をめぐらせて
淡路の一角家の明るみ
(銀婚式の旅紀州へ元日 昭和四十九年一月)

吊革に背伸びして背伸びしている少女
空きし車内に笑顔集まる
           (孫娘)

群れ咲きし石蕗の花小春日を集めて
明るき嵯峨の道の辺

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