22P 「短歌2」より/
むさこ
扁桃腺腫らして臥せる吾が側に
苺食みつつ子等は饒舌
もの煮ゆる音も親しき独り居の
夜は気ままに猫の相手す
鄙びたる里を吹く風 豌豆の
からめる蔓をゆさぶりて過ぐ
くせのある下駄音させて遠ざかる
雨後の夜更の部屋しずかなり
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