18P 「短歌2」より/むさこ
 
単純に奇声を上げて喜こべる
子等に渇きし心ほぐるる

ねぎらいの言葉を明日はかけるべく
目覚時計の ねじを巻きつつ

奴凧吹かるるさまに幼子が
犬を追い行く 梅雨の晴れ間を

苔庭に緋の絨毯が敷かれてゐて
はたえの君の顔も染まれり
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