こぼれおちるもの(其の一)/快晴
 
空高く猫背を気にして君を待つ約束の無い公園通り

枕抱き眠りにつく初夏の宵 夢に見るのは君の曲線

色男ため息ついて開かせる女の心と財布の紐を

カラオケで悲しい曲を歌ってはそれよりマシと言い聞かせてる

思い出の五丁目公園 閑散と 子供の代わりにダンボールの家

ペン先をノートに押し付け書きなぐる美化を重ねた君の残像

過ぎゆくる時の流れも愛しくて二人見つめる多摩川の夕
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