ア・オ/ひだかたけし
今日、
ガーベラの枯れ果てた枝を切る
スプレー菊もキキョウも
次々と容赦なく切る、切る、切る、
照り映えるトーキョー冬の青の許 、
春よ来い 早く来いと乞う如く
枝葉のパリパリと掌のなか粉々になり
私の肉身に消去された時を刻み込み
オノレ意識、清明にして
分け与えられた基盤生命の確と保たれ
何れこの胸筋盛り上がる肉身も
見る影もなく容赦なく
愛の光に照らし出され
切断され粉砕されると
今を大きな安らぎのなか
深々と瞑目の内に沈潜すれば
眩む青に染め抜かれる
気圏を突き抜け光の層へ
切り取られた普き生命の領域に入っていく
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