くだんのために/あらい
どこへむかって 富んで征くのか?
(じつに青い鳥とは悪意であろうよ)
なにをおもって 演って来た?
(みじめに 揺れたのですよ)
つたえることもなく、みえやしないか
(極限を おもいえがいたときに)
さてね、あらわれるものだから
この國國の一点に細い群れの白昼夢は不協和音の彫刻。てばなし。幽かな指の間をすり抜けて、ほらね。泥を塗る。ひとびとは巧妙な多幸感のまなざしも擦り付け「星のめぐりを試す」と云い――絹の付箋に示された腐肉の正解が耳目に触れる体積は、せわしく啜る昼顔の露におなじ
モダンな葬列があらわなボロを広げては沁み入るようなランプと灯し続け、存在を握る手
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