初入道/
本田憲嵩
五月五日、
なかば強制されている春、
どうしてもせざるを得ない、
タイヤこうかん、
いっぴきの蜜蜂はわざわざ庭先にまで見学に来て、
となりの家の庭では、
紫と白、ツツジがいつの間にかもうすでに咲いている、
とても心地のよい午前の青空のした、
ちからいっぱいにボルトを締めて汗をかく、
立夏のひたいが、
そこにある、
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