夏がくる/
海
葉桜の明るい緑がそよぐ
もう花は残っていないと思ったのに
花びら一粒が風に乗って
頬を掠めていった
緑の隙間から太陽の光こぼれ
眩しさで目を細める
その背景の前で
風に揺れたスカートの裾
花びらのようだ
振り返った君の微笑み
柔らかな唇と声
僕の胸を緑に染めて
太陽の光と移りゆく季節
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