一雫/
秋葉竹
求めるのは
焼き切れるほどのあからさまな声
まるで遠吠えのような
少し新しい傷の痛み
なにも考えられない
楽しさのなかの
水色の空の下
なにかに中継されているのではない
直接的な
世界の種子
自由を選びつづけたのちの
さまざまな暮らしのあとの
魅力的な
君の笑顔
まるでなにもかもが
いまから始まるみたいな
海の遠くまで届けと希う
情熱の果ての夢の
一雫
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