歩みよれば天使が/黒髪
歩みよれば
空から天使が
降ってくる
光る太陽
変わらない日
今日の気分は快晴らしい
暗闇の中に置かれた
精神異常者が
主張も出来ずに
崩れていく
今は愛の季節だ
風が強いわけではない
寒いわけでもない
春の花が咲き始める
特に助けたかった者
私は─
口を閉ざして
自らを─
通りを歩く人々が
不思議な表情を浮かべて─
それが優しさだ
表情を読み取る
意味のない日なんてない
意味のない人もいない
すべての意味は隠されて覆われている
赤子であってあやされたときのように
バリアが作られないときがある
その瞬間を人の本当だと認め
自ら
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