陽が昇るまで/唐草フウ
 

気のつよいのは、はは
泣きべそなのは、ちち
そんなふたりに、わたしはよく似てる

いつになってもこのかなしさは
変わることがない
いつになってもこのさみしさは
何にも代わることはない
だけどそれでいい
専用のなみだがまた流せるから

(暗闇の中
(小さいわたしが、怖がる
(何を?
(ひとりにされたときを
(大丈夫だよと言われたら
(吹き出すように泣くのは
(なぜ?
(たぶんその声を
(待っているから


大切な人を作ることはこわい
だけど誰かを信じて支えたいと思うのは
なぜ
だいすきだよと
やっぱり言いたいから

負けないんじゃない
一緒に歩くよ
散って張り付いた
目に見えなくても


ときはなされるいつかの日に
みんなでごはんを食べようね











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