独り/
レタス
冬ざれた街
物語は化石の路となり
人々は狂った時計に戸惑い
孤独という鉄鎖に縛られ
微笑みは寒空に消えてゆく
あなたの声も届かない
初めて出会った時の切なさも
セピア色に変色した写真のように
何も語りはしない
うつ向く私は凍った涙を流し
乾いた嗚咽を飲み込んだ
私は独り旅立ちの追い風を待ちながら
冷えた肩を抱きしめた
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