独り言1.17/zenyama太郎
○「ディスコ」
ミラーボールの鮮やかな夢のような光が
くるくる回っている
その鮮やかな夢のような光に包まれていると
だんだん女は誰でもいいように思えてくる
ディスコで結ばれた男女は少なくないだろう
○「最後のキス」
もう思い出せないくらい昔だ
もうキスをしたいという欲求も枯れてしまった
人生の最期に素敵な異性と情熱的なキスをしたい?
うーん入れ歯が心配だ
○「立春」
真冬に春の訪れを予感できる人は
幸せ者です
○「読む習慣」
リタイアしてから毎朝新聞を
隅から隅まで読むようになった
文芸欄やテレビ欄そして訃報欄まで
読むようになった
新聞だけでなくチラシも
一つ一つ丁寧に読むようになった
まことに暇があるということは
恐ろしいことである
現役中は目もくれなかったものまで
読むようになった
○「学校とは」
何度でも間違えてやり直しをするところだろう
何度でも失敗して立ち上がるところだろう
何度でも喧嘩して仲直りするところだろう
今の学校はことなかれ主義に陥っている
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