「流星」/秋葉竹
 


「さりげない日々につまずいた僕は」
「星を数える男になったよ」
った詩があって
大好きだったんだけど

けど
なんだよ、それって
とかちょっと冷静になって
今は想うよ
『さりげない日々』になんて
つまずくどころじゃねぇぞ
って

滑って、だ
転んで
膝擦りむいて
脛うちつけて
あげくのはてに、だ
額に汚い土すりつけてさ
どったんばったん
ギャーギャーギャーギャーやってんだ
星を数える女になんて
ぜんぜん
なれやしなかったわ、
まるで、これっぽっちもね、気のせい?

ま、星、みるのは大好き

そんでもって
雪の夜も大好きだし、いいけど
ってなにがいいんだか、知らないけど

だとして月光の
美しさだけは、少量だか、涙が溢れる

ほんの少量だよ、あ、りとる

だとしても

生きるのなら
流星みたいに生きたいけどね

それとも
どこかで聴いた『喝采』みたいに
いつものように幕は開き
暗い恋の歌、歌うのでしょうかねえ?








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