スノウ・ホワイト/
みぎめ ひだりめ
雪は あざむく
この夜の うすいけがれを
白は 掻き消す
生きること 死ぬこと
その汚さを
どうしようもない 小さな孤独が
しとしと しとしと 降り積もる
この白い手の 僅かな熱すら
地面に 積もる
叶うなら この命まるごと
その白さで 覆ってくれたら
ぼくは 誰かが落とした
あたたかさを そうっと食って
生きていけるのに
戻る
編
削
Point
(3)