出来事/
ひだかたけし
朝にベランダに出、
冬空をゆくり仰げば
ばっと飛び抜ける白鷺
想わずびくりとするに、
黒黄彩の混じり入り
細き足の骨格ぶらんぶらん
羽ばたき優雅に
白く張り付く無音ノ響き 、
巨大な時 身籠るこの瞬間に
唖然と立ち尽くす己をみる
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