軟骨からのプロローグ。/らりるれろ。
ぱっつんに、
切られたつもり 失念さ
よくよく見るとガタガタ
揺られる心と蔑む顔
奈落の底に溜まりゆく辛酸
傾けて 流れ 湖になる刹那
硝子のコップは今 破ける
スワンはまだ傷が癒えず
私の薬を塗る手が 震えてる
荒野に突き刺さる道は
フィルムのよに細切れで
キャベツを切るリズムで
ただ ひたすらに 笑っていた
生温い牛乳が
誘った嫌なゲップで
目を 覚ましだす
奇怪な平穏は クッキー缶の艶に
弾けて 僕の皿へと滑り込む
僕は もぐもぐしている
何か言いたげに もぐもぐしている
あの路地抜けたのなら
きっときっといけるよね
きっとみだらに繰れるよね
私はあの頃花だった
無理に栞にされ押し花になった
文字が湿り受粉する
そして言葉になる
あなたがいる
もぐもぐしているあなたが
それをぺっ、て
吐き出せますようにと
噛みきれない紙切れから物語る。
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