魂のうた/ひだかたけし
夜毎共に花火を打ち上げても
君には何も残らなった
陽の照る最中に降り注ぐ雨
純白の光に崩折れてしまえば
眼前を直進スル白骨の隊列
死の影を引き摺りながら
いつも不思議と明るかった君、
〉あたしに世界を変える力は無い
けれども 自分自身なら変えられる〈
いつもの君の口癖、そして火葬場迄付き合ってと
時を引き裂きながら伸び広がり昇りゆく声の響
行き場無き哀しみの想い帯び白銀の彩輝かせながら
肉身焼き尽くす火炎の渦中に立ち上がる君と云う魂、
瞑目する意識の内なる光塊の渦中へと弾け解き放たれ
輝く海洋を貫く大河の果て官能超えた精神の次元に舞い上がる
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