睨み合い/
 
戻りたくない
しかし別の道が見つからない
道無き道へ行く勇気の欠乏
メモリはエンプティを指しかけている
手に汗
考えろという自分と
考えることを拒否する自分が
睨み合ってどちらも目を逸らさない
安心な場所へ行きたい代わりに
身を削るのは
理にかなっているのか否か
そもそもそれは幻なのか
目が充血してきた
もうすぐ峠
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