駄々/201
世界には私とあなたしかいない
あるいはそれが本当に聞こえる程の拒絶
人間をデコレーションする
神様の手の震え
出来損ないのジオラマ
倒れかけた電波塔
指差してゲラゲラ笑うひとびとと
幾つかの轢死体
私とあなた以外のものを
月曜と金曜のゴミの日に分けて出す
片付いた部屋で
その上
あなたの匂いがするもの全部に
今夜あなたが消えても構わないようにシーツをかける
1.6mmのマ・マーのスパゲッティに
レトルトのソースをかけて一人で掻きこみながら、
考えるんです、私も
将来のことを
この下らない詩群
二度と現れない癖に
残ることもない思い出
確かだと信じた
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