ココアを飲みたい/秋葉竹
神さまは、
叶わない愛なんて知らない
って云ってた。
幻の夜、
かつてのひとを求めた私のあたまは
すこし許せないくらい熱くなって
嘘みたいに
涙なんてものまで
浮かべてしまってる始末。
叶うわけないし、
叶ってほしくもない愛に
すっかり打ちのめされて
なにもかも忘れたいと
こんどはそれだけを
祈ったりしてね
お手頃感覚の
神さまなんているのならね
神さま、おねがいだ。
でないと私は
棒立ちの影になる
無力な純情になる
そしてただ
あたたかいココアだけを飲みたくなる
そして
叶わない愛なんて知らない
って
口に
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