羊たちの叫び/鏡文志
ある朝オギャーと生まれた赤ん坊は、おっぱいに抱きつきまちた。
「あー、これはおいちい。これは僕を苦しみから救ってくれるものた」
そう思った赤ん坊は何度もそのおっぱいをスイスイしました。
「坊や、私の言うことをなんでも聞くのよ。そうすれば貴方を考えなくさせてあげるから」
「分かったあ」
赤ん坊がテレビを見ると、タレントが喋っています。
それを見ると、お母さんと違うことを言っております。
「お母さん、テレビに出てる人が、お母さんと違うことを言ってるよーん?」
それを聞いたお母さんは大慌てで、テレビを消し
「私の言うことを聞きなさい。そうすれば貴方を考えなくさせてあげるから」
少年は
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