月曜日/
海
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた
翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて
ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る
投げつけられた
鎌鼬の暴言や態度に血を滲ませ
鉄の臭いを漂わせながら
傾斜した滑降路に堕ちていく
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