雨の朝の推敲(2024.11.02)/草野春心
 

 雨のふる町がカーテンの向こうにあって
 ためらいがちな鳥の鳴声も混ざっていて
 徐々に推敲されている

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 漂う 朝の成分
 攪拌が済んでいない

 孤独というより仲間はずれに感じられて
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