詩想、抱く大自然の/ひだかたけし
一瞬一瞬の思考が鷲となり大空を飛翔し
昂る感情が獅子となり大地を疾走し
持続する意志が牛となり草を喰み反芻し
私は自らの内奥の光に身を委ね
十字路を大股で過ぎっていく 、
車椅子の車輪を懸命に廻し続ける
青い毛糸帽の兄さんの眼差しに勇気を貰い
内から沸き起こる意思を掴み取り
意識の視界の黄金に照り輝く
その力動を直に体験し歓喜の光跡を追い辿りて
我が意思の大空を飛翔する鷲の翼の羽ばたき
貫かれる歓喜の大地を疾走する獅子の息遣い
輝き続ける力動の草喰む牛の繰り返される反芻
人のいく 、内奥に生きる魂の未知に導かれ
大自然を抱き十字路こてんぱてん越えまた十字路を
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