The Morning of the Neon Demon ?/おまる
 
朝、窓を覗くとパラパラと雪が舞っていた
部屋は薄暗く光はほとんど入ってこない
暖をとるために薪で火を起こそうとしたが、
湿っていてうまくいかない、
何度試しても駄目だ
どうにもたまらなくなって、
それを見ているイソップにかまわず
あきらめてしまった。
うつむくイソップの後ろで
みぞれが大雪になっていた
家の外壁にトタン板を貼って風を防いでいる
寒さがじわじわ忍び寄ってきている
人も機械も冬の光の中でじっと耐えて、
再び動き出す時を静かに待っていた。
初雪が日の光で溶けた頃
干し場にある焼却炉の前で一人、佇んでいると
二人の少女が近づいてきて、
「あのーなにしてるん
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