到来する時の間に/ひだかたけし
空無の暗闇の果てに
火花放つ鱗光
厳粛な瞬間の開け
別次元の響きに至る
とても遠く唸り鳴っていた声
今の此処に鮮明に聴こえ入り
意味無き意味超えた歓び充ちて
内なる雷鳴轟きのずんと和らぎ
入り交じる不協和音と協和音
共鳴し出し延べ拡がる時空に
切り刻まれいくこの肉身の
隙間宙宇 魂の神聖霊性息衝き
色彩の色々飛び交い響き拡がりゆけば 、
この響きの唸りの旋律為す意味を識れと
間近き声の言の葉の舞いの内に聴き語る
聴くことは語ること語ることは聴くこと
そのことの聖なる意味を未だ識らずに、
火花放つ鱗光の厳粛な瞬間 すっと閉じゆき
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