冬の入口/
番田
枯葉の落ちた道は
思うことも特に無く 存在する
時間の積み重なった事実に
今日も川が光っていた
僕はある歌手の公演を見た
少し寒い日だった
友人と帰りがけに 少し
会って 感想を話した
モノレールに乗って
アパートに帰る時 その窓に
夜景が見えた
いくつもの並んだ光が
友人はこのあたりのマンションの価格と
日本の経済の動向を
そして 気にしていたっけ
そんな一日だった
戻る
編
削
Point
(1)