朝空/おやすみ
 
 
 飛ぶことが苦手で

 さえずることを覚えた小鳥は

 せめてこの歌が朝空高く

 飛べばいいのにと願うのでした





   誰も傷つけない歌なんてない

   言葉はいつか夕陽のように

   燃えて落ちてくものだから





  だからせめて

  重たくならず

  流されず



 かろやかに飛べ、私

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