第4回批評祭参加作品
2010年1月9日〜13日開催
十年の、事実
プテラノドン

メインレースは悲惨な結末、突風に吹き荒れた
駐車場を後にした。
赤信号に変わろうかという時に友だちが言った、
大外からまくれるぞ。俺たちなら行ける。
僕はア ....
詩はどこで生きるか
 =朝日新聞谷川俊太郎インタビュー
  「詩はどこへ行ったのか」から考えた事=

 世間的には、詩集も詩論も人の目に触れる機会はどんどん減っているように
私には思える。ア ....
 「5号は、全体的に、許しとか、ほんのり希望、というものを感じました。特に示し合わせたわけではないのですが」とは、同人の遠海真野の言葉だが、『反射熱 第五号』の詩は、確かに一定の方向性を持っていた。そ ....  口語自由詩と散文との違いは正直よく分かりません。
それでよく詩を書いていると言えるなっと詰問されたら「ごめんなさい道楽でやっているものですから」 とでも謝るしかありません。
そんなことどっちでも ....
以前、作家の佐藤亜紀さんが『ユリイカ』で、批評とは西瓜割りみたいなもんだよ、という趣旨のことをちらっと書いていて、なるほどうまいことを言うもんだなあ、と思わず膝をたたいたことがあります。引用してみ ....  日本の詩が人々にどのように受け取られてきたかという詩の受容の歴史を考えると、近代詩と現代詩の間で大きな切断線が横たわっているのを誰しも感じざるをえないだろう。それは、近代詩は人々の間に幅広く受け入れ ....  しばらく詩作から離れていて、一ヶ月ちょっと前に自分で書いた詩(「ぐっすり消化する」)を読み返してみた。まず、あれこんな詩書いたっけ、と首をひねってしまった。それから単語の切れ切れを見て、ああそういえ .... 日々のひび割れ
 −石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−


 石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
 彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった ....
ぼくは4〜5年前に、馬野幹くんが以前主催してた朗読会で、映像で流してくれたのを観たんですが、平成3年、蜷川幸雄さんの演出で、当代一流の詩人たちによる屋外朗読会があって、それをNHKが特集で放送した ....  優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
 それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ....


 言うまでもないことだが、道に迷うことは人の心に不安をもたらす。すべて不安というものは未知のものへの恐怖から来るものだが、道に迷うのはこの一点からあの一点へとある目的を持って移動するその途中 ....
{引用=
ぼくは、父親の名前に格別思い入れなどなかったが、ぼくが名付けたミドリガメの名前には少しだけ特別な感情が残った。
(一条「ミドリガメと父親」)



+++

 公園にはいつ ....
 2009年9月号の現代詩手帳の裏表紙は、第一回「鮎川信男賞」募集のお知らせでした。
その募集文の中に
{引用=
「歌う詩」から「考える詩」「感じる詩」へと展開してきた現代詩の今日から明日を予見 ....
  俺はポエムが嫌いだ。ポエムと言う単語が嫌いだ。何のセンスも無い、ダサいとしか良いようが無いこの英単語が嫌いだ。そしてそう呼ばれても仕方が無いような作品が嫌いだ。何が嫌いって、ボクとかキミとかカタカ .... {引用=おそばを食べていたのね、ギターの音がしたの、夜になって、電気を消した、私は眠る時間で、猫は目を覚ました。
「空が光っていればよかったんじゃないの。」
夜は出歩かない住宅街の人たち、仲良く同 ....
 江國香織の詩集『すみれの花の砂糖づけ』(新潮文庫)は、理論社刊の詩集『すみれの花の砂糖づけ』に12篇を増補した、全部で70篇ほどの詩集だ。
 今回はこの詩集を、「つめたい」というひとつの言葉に着目 ....
 ・藤篭に鳴く生きものや死にものや


 わたしが佐藤みさ子の川柳と初めて出合ったのは、『川柳MANO』だった。
 『川柳MANO』は樋口由紀子が発行人を勤める川柳誌であり、佐藤みさ子はその会 ....
ロスト / 水無月一也
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=200920

 忙しいということはストレスがたまることばかりではありません。時には憶えておき ....
  ジェームスブラウンが「俺の音楽使って面白い事しろよな」と言ったもんだから、サンプリング文化が生まれてヒップホップが大流行した、みたいな話を何処かで聞いた。生憎、ヒップホップ文化には詳しく無いので深 ....  批評を書く、ということは他人と自分が違うことを認めることです。僕は批評を書こうとすると絶望の淵に立たされた気持ちになります。僕はひとりなんだと途方に暮れます。誰が僕なんかの批評を求めるのだろう。
 ....
 ・ネット詩は存在するのか
       【■批評祭参加作品■ネット詩fについて/清野無果さん】http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=100523
      ....
 前回の「つめたくひかる、1―江國香織『すみれの花の砂糖づけ』」(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=201263)では、江國香織の詩における「つめたい」という ....  相田さんの情熱には是非とも応えたいと思っていたのだが、ダーザインは入退院を繰り返すなど体調悪く、ちゃんとした文章を書くのは無理でした。今も3日間何も食べられず一日点滴を打ってきたところです。ダーザイ ....

 社会には様々な個性を持った人が住んでいて、その個性の色合いは千差万別だ。まったく同じ性質の人間は二人といないのであり、それぞれが唯一無二のかけがえのない個性を備えた、取替えの利かない個人で ....
さて。
40歳になったら隠居すると前から言っていて、
そのとおりに隠居しながらもう三年くらい経った。
なんだかネット上で詩を書き始めてから
十数年も経ってしまったこんなロートルがしゃし ....
 どうも!ショートレビュー・サンデーをかいてる者です。
 現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 新しくこのフォーラムにきた人のガイドになれればいいとおもいます。
 ....
 そもそも我国において権威ある詩壇というものが存在するのだろうか? ひどく気になる。

 きわめて発行部数の少ない「詩」の商業誌も複数あるようだが、そのどれをとっても「権威ある詩壇」というのには程 ....
 前回、前々回の「つめたくひかる、1―江國香織『すみれの花の砂糖づけ』」(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=201263)「つめたくひかる、2―江國香織『すい ....  ネット詩などという死後は活字媒体のインターネットが使えない一部の老人たちだけが使う言葉であり、私はネット詩などという意味不明の言葉はもう随分前から一切使わなくなっている。ネット以外のどこに活きの良い .... 僕は不思議に思うかもしれない。批評祭なんてもんをやって、どうして皆は詩についてウダウダ書くのか、そして批評なんていう難しそうなことをするのか。第一どうしてわざわざ批評なんかをしなければなんないのかって .... というわけで、今回もまた大好きな馬野幹について語りたいと思うのです。

『ラストオナニー』馬野幹
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=125719

 ....
 現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 みなさんついてきてますか?テンション落とさず残り35個いきましょう。



 016

 野球やりに行こうぜ磯野  ....
 端的に言って量が多い、ネットにある現代詩てのは。現代詩フォーラムだけでも、数えたことないけど何作あることか。で今の現代詩フォーラムでは、その中から作品をより分けるシステムがろくに整っていない。書いた ....  詩は勉強するものだろうか、という問いにイエスと答える自信はない。詩は教えられるものだろうかという問いにも同じく明確に答えられない。
 短歌などの世界では結社というものが存在するそうだ。自由詩にそれ ....
<椎野いろは>さんの作品、それは「展開の美しさ」

■作品1

つなぎ   椎野いろは

詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく

詩になれな ....
【批評祭参加作品】好き勝手言わせて貰う【十年の、事実】 / 虹村 凌
【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事 / 大村 浩一
【批評祭参加作品】原罪と救済のパレード(反射熱 第五号) / 古月
【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か / ……とある蛙
【批評祭参加作品】西瓜割りを見物する人の群れ(詩における批評の風景) / 角田寿星
【批評祭参加作品】近代詩と現代詩の受容の違いについて / 岡部淳太郎
【批評祭参加作品】逆KETIPA——極私的な詩のつくりかたとよみかた / KETIPA
【批評祭参加作品】日々のひび割れ −石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評− / 大村 浩一
【批評祭参加作品】詩人は、ことばだけで勝負するんだ!? / 角田寿星
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子) / 古月
【批評祭参加作品】迷子論序説 / 岡部淳太郎
【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて / 香瀬
【批評祭り参加作品】現代詩手帳散見 / リーフレイン
【批評祭参加作品】知らんがな【うさこ、戦う】 / 虹村 凌
【批評祭参加作品】批評もそこそこに現代詩の先行きが不安だ / KETIPA
【批評祭参加作品】つめたくひかる、1—江國香織『すみれの花の砂糖づけ』 / ことこ
【批評祭参加作品】ひろげた本のかたち(佐藤みさ子) / 古月
【批評祭参加作品】 それは水の話ではなく / たりぽん(大理 奔)
【批評祭参加作品】詩だとかブログだとか日記だとか【虹村 凌】 / 虹村 凌
【批評祭参加作品】ネット詩批評 / 相田 九龍
【批評祭参加作品】ネット詩批評(2) / 相田 九龍
【批評祭参加作品】つめたくひかる、2—江國香織『すいかの匂い』 / ことこ
『批評際参加作品』私が読みたい詩-実存と世界性 / ダーザイン
【批評祭参加作品】うたう者は疎外する/される / 岡部淳太郎
【批評祭参加作品】停滞が継続していくこと。 / いとう
【批評祭参加作品】 現代詩フォーラム50選 (1) / 露崎
【批評祭参加作品】権威と小波 / atsuchan69
【批評祭参加作品】つめたくひかる、3—江國香織の表記 / ことこ
『批評祭参加作品』いとう氏へのレスポンス / ダーザイン
【批評祭参加作品】批評なんて書く気も読む気もしねえっていう、僕へ / 葉月二兎
【批評祭参加作品】馬野幹のやさしさについて / 大覚アキラ
【批評祭参加作品】 現代詩フォーラム50選 (2) / 露崎
【批評祭参加作品】死蔵作品を救うのは批評じゃない / KETIPA
【批評祭参加作品】学校だと思う。 / 相田 九龍
【批評祭参加作品】<椎野いろは>さんの『つなぎ』と『低気圧』を読んで / Kashin
批評集 作成編集:相田 九龍 10/1/19

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