subaru★のそらの珊瑚さんおすすめリスト 2012年11月8日7時59分から2014年1月2日20時58分まで ---------------------------- [自由詩]さざ波/そらの珊瑚[2012年11月8日7時59分] 海に心を映してみれば おんなじだよと 波がいう 満ち足りぬ 満ち足りる くりかえす  やさしい さざ波 ---------------------------- [自由詩]楓/そらの珊瑚[2012年11月9日11時09分] 春に生まれた掌が 今 燃えている 血管に赤い血をめぐらせて 秋の沸点はとても低い 燃え尽きたあと 何もつかめないまま 地に落ちる たったひとつの 例外もなく 執着もなく 燃えかすになる ※この詩は「落葉」と改題し、YouTubeで公開しております。(内容も少し変えました)よろしければ音楽と写真のコラボレーションをお楽しみください。http://www.youtube.com/watch?v=rfDBpkFSw4c&feature=youtu.be ---------------------------- [自由詩]夜汽車/そらの珊瑚[2012年11月13日8時25分] 夜汽車の音を聴きにいく 眠れぬ夜のなぐさめに 長く尾をひく汽笛 行く人のさよならのように 旅のゆくえを指し示す 線路のむこうは闇に溶けている 行かない者のさみしさを 私はぼんやり もてあます 行かない者のさみしさを 白い月と わけあいながら ---------------------------- [自由詩]冬鳥/そらの珊瑚[2012年11月15日9時50分] 雨上がりの朝 音楽会は終わり あたりは拍手のように光っていた ──終演 濡れた落ち葉は閉じられた楽譜 土に還る日を待つのだろう     ──静謐 鳥は何の疑問もなく冬へと向かう あの向かい風に浮力を産ませ         ──軌跡 人もまた冬へ向かう その先に春があることを知っているから              ──循環 ---------------------------- [自由詩]ふゆのうで/そらの珊瑚[2012年11月16日11時55分] 冬の夜 わたしのうでは母に貸すものと決まっていた ほどかれたセーターの毛糸の輪を うでに通してかかげていると 母はそのはしをくるくると巻き取って 毛糸玉を作る 単純な作業は退屈で よく居眠りをした 退屈な日常こそ 過ぎてみれば輝くことを あの頃はまだ知らなかった 編みぐせのついた毛糸は 少しちぢれて空気を含みあたたかい 子供の成長に合わせて 編んではほどかれ ほどかれては編んで 編み継がれていくからだろう 弱いところが 時々ぷつりと切れてしまう 家族も時々ぷつりと切れる 切れたそのあと また編んでみたくなる 冬の夜 母はもう貸してといわないだろうが 今でもここに持っている ふゆのうでは糸車 ---------------------------- [短歌]夜のステンドグラス/そらの珊瑚[2012年11月18日14時05分] ほおづきのうすい衣に隠された中に在るのが心なのです 触れたならかすかに心寒くなるふかづめの指先のあやまち みづぞこに沈んだ家のポストには時々手紙が届くそうです 白波がサーファーたちを乗せてゆく人は何処へ運ばれるのか 夜という闇が色を消してゆく輪郭だけが浮き上がる窓 帰り道持たないことに気づいたら私も迷子の列に加わる 最期にはつながれた手をほどき逝く紅葉の孤独 人の孤独 ---------------------------- [自由詩]磁石/そらの珊瑚[2012年11月21日12時03分] 心のなかに埋まっている この磁石が  引き寄せる たとえばそれが砂漠に転がっている石ころだろうとも たとえばそれが海を漂う明日をも知れぬ泡だろうとも たとえばそれが誰も見向きもしないような襤褸(ぼろ)だろうとも たとえばそれが永遠に答えにたどりつけない数式だろうとしても 私はそれが愛しいと思う なんの変哲もなく なんの価値もなく なんの利益にもならなくとも 私だけに語りかけてくる プラスとマイナスだけでは言い表せない 極があるもの 心のなかに埋まっている この磁石が あなたのことを 引き寄せる  引き寄せて わたしたちはひとつになる ---------------------------- [自由詩]アルビノ/そらの珊瑚[2012年11月29日8時14分] どこにも代わりのない 私だけの詩を描いてみたい 心のなかのもやもやがそう言う 私という存在が唯一無二のものならば 出てくる言葉もそうであるべきなのではないか そうではないということは 私はもしや代わりのきく存在なのではないか どこかで誰かと入れ替わったって 気づく人はいないのでないか 透明の私に 小学生の頃 白いうざぎを飼っていた ある朝 脚から血を流してぶるぶる震えていた おおかた鼠にでも襲われたんだろうと父が言う それからほどなくしてうさぎは死んだ うさぎの世界は永遠に赤い あれは血管が透けてみえるせいらしい うさぎ 覚えているよ 私にとってうさぎといえば 脚に包帯を巻かれ、赤い世界で生きて逝った哀れなおまえだけ、なのだから ---------------------------- [自由詩]胡蝶の夢/そらの珊瑚[2012年12月1日8時32分] 本当の自由を求めて空を見る 名も知らぬ黒い鳥が 隊列を組んで空を渡っていった 翼があるから自由でいいねと そんなふうにつぶやくのは 自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと あの鳥たちにも序列があって 先頭をゆくリーダーは 迷わせない 飢えさせない という重い責務を負って 向かい風のなかを行く 生きていく、ということは 終わりまで不自由である 自由になりたいと(何から?)と願って詩を描いたとしても しょせん言葉に囚われている あの空にだって涯てはある 自由を求めて放たれた矢がいくつも刺さった涯てがある 私の内部にある皮膚の内側にも 無数の矢が突き刺さり 今も赤い血を流している ちぎれるままに身をまかせているような あの雲にだって 風というものに支配されている ほんとうの てんでばらばらになりたいと願っているのだろうか 手に入らない見果てぬ夢をみて その一方で 私を束縛しているものに安堵している 今日を生きて空を見上げる ---------------------------- [自由詩]吾輩はペットである/そらの珊瑚[2012年12月4日7時57分] 枕元に 吾輩は目覚まし鳥を飼っておる 朝六時 けたたましくそいつは鳴く 日に ひとたびしか鳴くことが叶わぬゆえ 遠慮などこれぽちもしない 起きなければならぬ なんとも理不尽であるが仕方ない 飼われているのは 吾輩のほう、かもしれぬ 時間に ---------------------------- [自由詩]朔 或いは静かな底で/そらの珊瑚[2012年12月6日8時17分] カップがソラだとしたら コーヒーが注がれて 夜が来る 苦い夜がニガテであれば ひとすじのミルクが注がれる 銀の匙は使わない やがて白い雲は 時間に溶けてゆく  どこかに月が隠れているはずだったのに カップがソラだとして 飲み干してみたが 月はなかった 私の月など どこにもなかった 静かな底で ただひとりであることを知る ---------------------------- [自由詩]帰去来器/そらの珊瑚[2012年12月11日8時36分] 明けきらぬ朝 まだ薄暗い空に ブーメランのような白い月が落ちている あれは誰が投げたのであろうか キミに投げた言葉は めぐりめぐって 自分に帰ってくる 受け止めて ボクは自分という存在を初めて知る 何万ものゆるやかな弧が浮かぶ宇宙で いくつものブーメランが旅をする 彼方へ去っていったあとで 遠い記憶が帰りたがっている いつか 持ち主のところへ戻っておいき 今はまだ迷子でも ---------------------------- [自由詩]No Country/そらの珊瑚[2012年12月24日9時04分] 風が やすやすと 国境を越えて やってくる クリスマス寒波に 背中を丸めて帰りを急ぐ人の ひとりにひとつ用意された家路をたどれば 夜に沈んだ土地に ぽつり、ぽつりと 灯りがともされれば 人がいとなむ家がそこにあることを知る あのひとつひとつが 国だったらいいのに おしょうゆ、きらしちゃって、と おとなりさんに 借りにゆく気軽さで 人も 国境を越えていければいいのに 風が 渡り鳥を連れてくる 春になれば 彼らが自らの体温を使って 温めた卵から 命が生まれるだろう その翼は かるがると 国境を越えていく ---------------------------- [自由詩]マグネット/そらの珊瑚[2012年12月28日11時10分] 夜の天幕はマグネット キミが蹴ったつまらない石ころを 引き寄せて 星にすりかえる 朝が来るまで せめて忘れたふりしてる 自分が永遠に満たされることのない 闇であることを さみしさは さみしさを引き寄せて発電し 夜のなかで静かに息づいている わたしのまぶたもマグネット ---------------------------- [自由詩]めかくし/そらの珊瑚[2013年1月4日9時00分] ほら めかくしをすれば 大丈夫 この世の全てのかなしみを わたしの手で 隠してあげる あなたが もういいよ、といったなら 指のすきまを開けましょう 朝 目覚めて しずしずと カーテンを開けるように ---------------------------- [自由詩]素描/そらの珊瑚[2013年1月7日8時00分] 冬をついばむ くちばし 幼い蕾が 羽ばたく季節の夢をみている 今はまだ色を持たずに たくさんのおみくじが 今年の枝に結ばれて 羽ばたく明日を待っている 少し前まで 小さな男の子だったキミが大吉をひく わたしの背をとうに越したけれど あの頃のキミが 見え隠れしている どこへいくの あぶないからこっちへおいで ほら、またころぶよ できることなら ころばないで 育ってほしい 泣くキミを見るのは辛いことだから それでもキミは ぬかるんだ道をわざわざ選び 高いところから飛び降りて わたしの手をふりほどいていく どきどきすること好っきやねん 危ないこと好っきやねん だめって言われるとしたくなるねんもん 丸くなった鉛筆の芯を寝かせて 冬の輪郭をなぞってみる 君のくちばし ---------------------------- [自由詩]名前を呼ぶ/そらの珊瑚[2013年1月8日8時52分] 言葉、とは 不思議なものだ スリッパだと覚えれば スリッパ以外の なにものでもなくなる 寒い冬 人の足をあたためて 踏みつけられているくせに そのいでたちは ほんのり可笑しみを含んでいる そんな おまえの名前を呼ぶと 誰しも 口を丸くする 私の名前を呼んでください そしたら 私はわたしを思い出すから 白い浜辺で横たわり さざなみに洗われているけれど 珊瑚砂になる前は 海で生きておりました ---------------------------- [自由詩]湯屋のおもひで/そらの珊瑚[2013年1月9日8時55分] 空っ風の吹く夜は 別宅の湯屋のうすい硝子戸が ぶるぶる震えて怖かった ぼんやり灯る電球の下 木の蓋をとれば お湯はもうもうと息を吐く 祖母は もう、いいよ、というまで ごつい亀の子たわしで 背中をこすってくれという シヲレタ白い皮膚に 命がよみがえり みるみるうちに それは赤く染まった 空っ風の吹く夜に なんにも持たない幼い裸の私が ただひたすらに もういいよ、を待っている あれから長い時が過ぎ 大人になって 何かを得たような気になっていたが 結局のところ 私には 命の他には何もないし 何も持っては逝けないらしい カラッカゼ ノ フク ヨル 二 今でも もういいよ、を待っている ---------------------------- [自由詩]雑踏/そらの珊瑚[2013年1月13日7時47分] ひかりをみつけたよ 人が踏みゆく 黒いアスファルトのなかに 埋まっている 埋まっていた だけど 誰も 拾わない 拾えやしない だいあもんどなんかより き れ い どこへ続いていくんだろう あ し た 駅へむかうこの道をたくさんの足が みゅうじかるのように ひかりを踏みしめていく ---------------------------- [自由詩]成人式おめでとう。/そらの珊瑚[2013年1月14日11時12分] 大人になったら 幸せが飛んでくると思っていた けれど 幸せの羽は飛び去るためにも存在する 大人って 幸せにちゃんとさよなら、できる人 ---------------------------- [自由詩]かりぬい/そらの珊瑚[2013年1月17日8時10分] 赤いウミウシの模様であった デパートの包装紙 それで母はちゃっちゃかと洋服の型紙を作る かつて何かを包んだものの匂いがしていた ヒトガタに切った人形が 夢のなかでトモダチになるように 平面であったパーツが 母の手のなかで立体になっていく 裁ち鋏がチャコペンシルの線路の上をざくりざくりと進んでいく 織り布の断面はやがてほつれてやわらかい 仮縫いであった 動かないで、と言われて みじろぎしないで待っている まち針 しつけ糸 糸を寄せればおあつらえのドレープが現れる 眼を閉じて魔法のかかり具合を確かめていた どんなに平面な今だって 仮に縫ってみればいいさぁ 出来上がった洋服は 明日のために少しだけ大きくて ウミウシの空気を含んでいた 始発駅であった 風の生まれる岬にて わたしは包まれ あたらしい中身になっていく ---------------------------- [自由詩]アナザー ドア/そらの珊瑚[2013年1月19日9時04分] 廃屋になる少しまえ きみょうに やねがかたむきはじめた それは ただのきっかけだったが 終わりまで止むことの 許されない 狂ったアリアだった ちょうつがいが蝶に戻って飛び立つころ えんきんほうが ぐずぐずになった 転調 世界は歪み 肩をすくませて調律師は出ていった 細い亀裂が加速する 見知らぬ時間が追い越していく そして 誰もいない 廃屋になろうとしている わたしは初めて ほんとうの空の青さをを知り 泣くだろう ---------------------------- [自由詩]小さなおうち/そらの珊瑚[2013年1月25日9時17分] 冬の落ち葉は屋根ですね 虫は春の夢をみる 柱も窓もないけれど いのちが育つ そのために 必要なものはそろってる 無用なものは何もない あなたに家があるように わたしに家があるように ---------------------------- [自由詩]スクールデイズ/そらの珊瑚[2013年1月29日9時31分] 偶然触れてしまった 手と手の間に 青い花火が散ったのを キミは静電気だと言ったけれど 人と人の間に ぶつかって発生する電気信号みたいなもんさと ボクは思った キミが粒ならボクもありふれた一粒 粒と粒がぶつかれば いつか雲になり 雨が降る 理科室の黒い遮光カーテンは重く いつだってかびくさい 薄切りにされた細胞を プレパラートに載せて見れば 学校という試薬のなかで ぼくらはいつだってただの一粒だった いいよ このくらいの雨なら傘なんていらない 駅までの道を独りで走った ぼくらに必要だったのは 傘なんて代物じゃなく ずぶぬれになって 冷えたのち 発熱を知ることだった もちろん目覚まし時計は必需品だったよ 進路相談室へ向かう 渡り廊下で ぼくらの冬はまだ始まったばかりだった 電気を通さないエレキギターの音 部室で隠れて吸った煙草 二段とばしで駆けおりた階段 帯電されていくばかりの わけのわからないエネルギーを 持て余していた あの頃 校庭に埋めたタイムカプセル キミは「萱草に寄す」(ワスレグサニヨス)を入れた 目印さえもうなくて 掘り起こす術を ぼくらは永遠に失ったけれど きっと地熱で融けていくことだろう ---------------------------- [自由詩]風のたより/そらの珊瑚[2013年2月5日13時12分] もう少ししたら 野焼きの季節になりますね ふるさとの枯れ野に 火がつけられ 冬がおしまいになるでしょう あなたには見えないけれど 焼け焦げた残骸の下には 根が生きているのです 春になれば ふたたびそれらは芽吹き 夏には あなたにも見えるように あおあおと繁ることでしょう 根があるということは また 生き直せるということです わたしの卵はうまく越冬できたでしょうか あたたかくなり羽化すれば いのちがささやかに循環していくことでしょう 返信はもとよりいりません 羽衣を返してくださった お礼を伝えたかっただけなのです ありがとうございました        かしこ        いつかのアオバハゴロモより ---------------------------- [自由詩]未分化細胞/そらの珊瑚[2013年2月6日11時30分] なんにでも なれるよ 手にも 足にも 明日の扉をあけたいと思ったら 鍵を差し込んでごらん キミの心がそう望むなら ボクはなんにだってなってみせるよ 翼にも ---------------------------- [自由詩]猫のさがしもの/そらの珊瑚[2013年12月18日10時39分] きょうという日に きょうという火が ともされる 約束したわけでもないのに 東の空に 明るく 温かい 平等な きょうが どこから生まれてくるのか ボクは みつけた 旅の途中で たどりついた この岬の いっとう端っこで ボクは しらない 自分の誕生日を だけど 目の覚めるような 燃えるような きょうの誕生日を ボクは みつけた ボクの昨日が 暗く 冷たく 不平等な仕打ちの中で 終わったとしても ---------------------------- [自由詩]猫のダイヤモンド/そらの珊瑚[2013年12月19日8時56分] ねえ ひとつぶのわだかまりもなく こんなにさらさらで どんなかたちにもなって どんなかたちにもならなくて よく晴れた日は 誰にも盗られないように 丁寧に埋めた 昨日の美しい心を ぴかりと光らせてみせる それを ただの砂だと 呼ぶことを キミに教えてもらったけれど 肉球で踏みしめれば かすかに 音がするのはなぜ? きゅきゅきゅっと 泣いているのか 笑っているのか 在るのか ないのか きっとボクには えいえんに知りえないことだけど 何か 特別なものに なりそこねたものたちよ ぎっしりと よりあつまっても ひとつにはなれなくて そのすきまに 今日も 世界に降る 冷たい雨を 染み込ませ 濾過させ ふるさとの 地球の芯へと 送っていくんだろう 夜になれば ボクの瞳はダイヤモンド そこに えいえんに なりそこなった からくりを映している ただの砂粒のゆくすえ みたいなものを、さ ---------------------------- [自由詩]こわれもの/そらの珊瑚[2013年12月24日8時50分] 冬の肌は こわれもの 夕餉の火を落とし 手にたっぷりと クリームを塗る ひび割れから そっとしみこむように 日常というものは 重力がある限り 何処に行ったとしても そう変わらない 人の心は こわれもの こうして 修復を繰り返し ほんの少しずつ 強くなっていければいい あの日 手放してしまった 赤い風船が 求めた 空が 今も続いていますように 睡りというものは 自覚のない死と似ている 最期に わたしに届いたのは 犬の遠吠え ああ、漣のような この真夜中の美しさを 抱きしめて 瞳をとじよう たとえ明日 世界が終わっていようと ---------------------------- [自由詩]機織り/そらの珊瑚[2014年1月2日20時58分] じゅうたんをほどいてゆく いろとりどりの糸があらわれる つむがれていた星々の ものがたりがきえていった 糸をほどく きぬの生まれでた まゆにもどってゆく 蛾のはいた むすびめのない一本の糸は みずからのための棺をつくりあげたが なきがらはどこへいったのか 何億匹の蚕が顔をあげて 葉を咀嚼する 音がする ざーざーと あれは雨のふる音によく似た うたなのだ みみをふさいでも満ちてきて 生きていくことに あらがえない命のうたに たどりつく なきがらはどこへもいかない じゅうたんを織り直せば どこかあおくさい 匂いがして ふたたび星がまたたきだす ---------------------------- (ファイルの終わり)