ark-eyesのおすすめリスト 2008年3月17日20時51分から2013年8月13日13時52分まで ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]詩という“表現”を選んだあなたへ/いとう[2008年3月17日20時51分] タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、 なんかそういう気分なので(笑)。 さて。 蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに 谷川俊太郎さんからのお手紙があります。 (http://otegami.orchidclub.net/?eid=82949) 俺はこの文章、大好きなんですよね。 特に、「詩は不実な恋人である」というくだり。 長年付き合ってきた身としては、思い当たることがごろごろあります。 深く知れば知るほどイヤになるんだけど、でも離れられない(笑)。 詩を書き始めるきっかけは、おそらくみんな似ていると思っています。 自分の気持ちを吐き出したりコントロールするために。 「私がここにいる」ことを、誰かに知らせたいために。 詩とのお付き合いは、まず、そこから始まるのでしょう。 けれどもそこは、詩の入り口ではありません。これは断言します。 詩はそこで待ってくれているのではありません。 入沢康夫という、戦後詩に大きな影響を与えた詩人がいるのですが、 彼の有名な言葉に「詩は表現ではない」というのがあります。 実はこの言葉、概念としてはとても難しく一朝一夕に理解できるものではないのですが、 それでも、「表現とは何だろう」「表現するということにどのような意味があるのだろう」 そんなふうにぼんやりと考えていると、この言葉のしっぽくらいは掴めたりします。 詩という不実な恋人が、少しだけ振り向いてくれるような気がします。 「何のために詩を書くのか」を、いつも自問自答してください。 答えはなんだっていいです。そしてその答えを疑ってください。 自問自答することと、その答えを疑うこと、この2つが大切です。 この2つの先に不実な恋人が待っています。詩の入り口はそこにあります。 そして詩は、自分自身をアピールする人にではなく、 詩のことを考えてくれる人に振り向きます。 さらに、どんなに長い付き合いでも、入り口を忘れたとたんに、離れていっちゃいます。 詩という不実な恋人と付き合うには、 詩を書き続けようとする意志よりもむしろ、 日々の生活の中で、自分の吐息ではなく詩の吐息を感じ続けること、 そのことが、大切なような気がします。 「詩は表現ではない」という言葉も、 この不実な恋人との付き合い方を示したものだと、 勝手に思ってたりします。 忙しくて詩がなかなか書けない人もいると思います。 でも、本当はそんなこと関係ないんですよね。 書けなくたって、感じることはできる。 むしろ書くことよりも感じることのほうが大切。 詩の入り口はどこにでもあります。 どこでも詩の入り口になり、 そしてその入り口はあなたにとって唯一のものです。 詩を恋人として選んだのなら、まず、 この不実な恋人の待つ入り口を見つけましょう。 そして、入ったとたんにわかる、詩の領域の広さと深さに驚きましょう。 この恋人の不実さを痛感するのは、その後です(笑)。 ---------------------------- [自由詩]草々/蒼木りん[2008年3月19日0時41分] かつて 私は詩人と呼ばれたが いまはまったく書いていない 詩をつくらなくても 平気だ いつまでつくらなくても この先も平気だろう なぜなら いま私を詩人と呼ぶ人はいないからだ 私を 妻とか母とか嫁とか何々さんと呼ぶ人ばかりの中で いまの私は 飯をつくらないことには罪悪を感じてしまう 掃除をしないことにも 洗濯をためることにも弁当を作らないことにも 会社で仕事ができないことにも それらのことを平気になる日は どんななんだろう 幸せとは どんななんだろう いまからそれを探す旅に出ます そんな私を どうか探してください ---------------------------- [自由詩]Brand-new day/相羽 柚希[2008年4月3日17時17分] 桜咲いて 笑顔でゆこう 新しい日々 歩いてゆこう 久しぶりの雨 途切れた雲の隙間 薄暗い街に明かり射す 待ちに待ったBrand-new day 春一番にコートがなびく 上昇気流に乗って さあ始めようBrand-new day 桜咲いて 笑顔でゆこう 新しい日々 歩いてゆこう 君が泣いて 迷っていても 春は来るから 一緒にゆこう ---------------------------- [自由詩]光の獣のいる所/榊 慧[2008年4月27日5時37分] 無情に泣くならアカネ色 光の獣、敬愛の人、 連れ去っていってくれませんか 黄金の人、あの角まで知ってる君で 無情に泣くなら隅っこの 過去になる、それをひきずる愚か者、 光の獣にみつけてもらいたく存じます 劣情落下、動悸はもう泣きたい 無情に泣くならその前に かけのぼる、光の獣のいる所、 攫っていってくださいよ 陽の照りながら、甘くない 無情に泣くなら所詮餓鬼 いつになる、いつになる、 限って閉じ込められている とりあえず俺が、愛してもOKですか ---------------------------- [自由詩]はげしい粘着質の告白、/榊 慧[2008年5月5日14時32分] 昨日からの鎖が千切れていくのがわかりますか。 俺はいま、緊張感をもってびしびしと実感しているのですが。 聞こえない谷へのご案内。俺が行きたいんですけどね本当は。俺より 先に日が走って去ってしまうので俺はおもたくしずむきたないもので すよ。イラつきはぶくぶくと登りまして夜の果て。所詮俺は幼く愚か しい後部座席であります。どこまでもつづく胃もたれのタワーは激情 の純情の不健全な金属音を束縛しちゃって、あるいは、過去の熱伝導 。いつの日のための距離でありましょうかねえ。俺は意外とギリギリ のピストルというのに。眠りたい日が続きます。重低音の初恋ラヴバ ラード。腹痛の一つ分の世界観です。劣情、劣情、それは離別する時 間と比例するらしい。処女切望、いろんな意味で切望、うめてくれま せんか。マクロ的に批評するゲルインクボールペンのグリップは気絶 の色彩。あ、間違えた。どうやらカフェオレが好きなようだ。ぐじぐ じで甘くない解毒、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落 下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下 、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、 落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落 下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下、落下 、、、、落ちる。カレンダーが割れてなくなる。月・水・金・土・つ いでに木曜、憂鬱デー。あと五分、きっと俺は泣きたくなる。過去の 残りがフラッシュバックするんでしょうねえ、今夜は絶対。アブナミ ドルクラッシャー、そいつのコードネームはK-0303。まったくもって 一般の子供を持つ親がいう、教育に悪いってやつであります。求める ことばは重すぎて。勢いある動悸はもう泣きたい。(うわあ予感的中 !)Vari panorama.どうしようもないんです。 ---------------------------- [自由詩]上と下/choco3594[2008年5月14日13時13分]                 上                この上               どこまでも              高く高く続いて            てっぺんは見えない           僕なんかもう小さすぎて          とてもとても届かないからさ              今度からは              下を向くと              あきらめた                            でも下にも              下があって              その先にも          幾層にも連なる下があってさ           僕なんかもう大きすぎて            一番下までは見えず             だからちょうど              このへんが               いいん                だ     ---------------------------- [自由詩]ストライプ/ピート[2008年5月24日12時15分] 電話越しに彼女は言った 「私はアナタに支えられている」 ありがとう 嬉しいよ でもね 僕は君が思っているほど強くないし 優しくもないんだ 打ちのめされて 倒れてしまうこともあるし ときどき僕は すごく邪悪なことを考えたりするんだ 電話越しに彼女は言う 「アナタが居てくれてよかった」 1年後も同じことが言える? 僕は職場で独りぼっちだし 頭の回転だって遅い それにときどき僕は すごく邪悪なことを考える 誰にも言えないようなことを… どうして君は僕に 眩しい笑顔を見せてくれるの? どうして僕を愛してくれるの? こんな最低な奴を… 彼女は言った 「私はアナタに支えられている」 支えられてなんかいるもんか 僕は君を騙しているんだ… 僕は君を守る自信がないし 闘う勇気もない でも僕には 君しかいないんだよ 僕は逃げ続けて 騙し続ける それでも僕は 君と居たいんだよ 僕は電話を切って 邪悪なことを考える 僕の欲望で塗りつぶされた 心地よい世界のことを… ---------------------------- [自由詩]あさっての新聞/たもつ[2008年5月25日18時35分]   ベランダの浮輪に バッタがつかまってる 夏、海水浴に 行きそびれて 書記官は窓を開ける 木々の梢の近く 監査請求書が何かの水分で 少し湿っている 白墨の匂いを残して 物理の授業中に 少女は遠くへ出かけた 校則が眠たいのは すべてが言葉だから 間違えてあさっての新聞を 配達した青年が自転車を止めて 荷台の紐を直している 草野原の 平和な戦場で   ---------------------------- [自由詩]詩が生まれるとき/西日 茜[2008年6月12日20時48分] キラメく 水を飲む朝の ゆっくりとした 点滅球が ぼやけて見えない 白 いイヤホン で 遮る笑い声 雨粒の 微動 もしくは波形 ぼんやりと眺める 踏まれている 足の痛み 知らない人 を許す 衝動を 鼓動を 止める試み 犬神のほんとうの理由 知ってる? だれかを呪うためじゃない 愛しているのに わたし 大切なもの さようならを告げる 孤独を抱きしめて 詩が生まれる から ---------------------------- [自由詩]赤い下着/榊 慧[2008年7月15日22時35分] 女の人がつけている赤いレーシーな下着が、 愛だと俺は思うんやけど。結局はそういうもんなんやろ。 黒のハイソックス、黒の学校指定プリーツスカート夏仕様。 白いカッターシャツ、濃いブルーの名札。 蛙が焼けそうなくらいのアスファルト、その上をいくスニーカー。 「なんか誤解しとるみたいなんやけど、まあええわ。」 「俺はもう、誰とも同調でけへん。少なくとも、この学校の人間とは。いいねん。」 白い詩集の周りには雑食の空気が渦巻いていて常にけたたましく振動していて、 「だって、しゃーないやろ。俺みたいに向こう側にもなんか思ってることあるんやし。」 「それが本人には一番やし、それが支配してるんやからどーしよーもないやん。」 見下した目線、緊張しているかのような足取り。 「あん時の男やオッサンやって、きっと愛っての持ってたんと思うねん。」 「せやからええねん。」 それでもずっと飛べるなら。 「なあ、俺は今腰が悪うてそんな走ったりでけへんけど、」 「早く駆け抜けたり、飛んだり、したいねんで、いっつも。」 やっぱり愛ってのは、 きれーな姉ちゃんがつけてる赤いゴージャスな下着に、違いない。 七月十五日火曜日、蒸し暑い夏の午後二時半。 そういう日常を。 ---------------------------- [自由詩]恋人ラベル/ユウタ[2008年7月17日6時58分] 友達以上恋人未満 胸に"親友"とラベルを貼られた僕がいる 僕は"親友"から"恋人"というラベルに変えたくて 力強く角を爪で、カツカツっ、とこすってみた 思った通り強力な粘着力で まったくはがれやしない 気づけば胸から血が出ていた どうやらこすりすぎたらしい どおりで痛いはずだ それでも"恋人"になりたいから 痛みを我慢してこすりつづける やっと剥がれた! 喜びと希望を胸に君を探すと 君はどこかに消えていて 僕に残ったのは 傷だらけでズキズキ痛む血だらけな胸と ラベルを剥がした時に剥がせなかった 粘着質な"のり"のような思い出だけだった ---------------------------- [自由詩]夏/榊 慧[2008年7月27日9時40分] ひどく繊細なうすばかげろうがフェラーリの排気ガスを消化していく。そのうすばかげろうを砂場の幼女が記憶に残し胎児の記憶を曖昧にしていく。養殖され、養殖されていく幼女、どさりと汚い音は、スリーピースの黒いスーツを着た男のボストンバック。幼女にミルクチョコレートをその白き掌に強引に握らせる。男は上から融けていき、やがて幼女の薔薇色の頬にぽつりぽつりと黒い青緑の滴りを残す。空は真夏日と認識させるにふさわしく、怒っている。 黒髪のフェロモン。男は女の豊満な肉体に申し訳程度につけられている赤い布を獰猛な獣染みた目つきをしながら、しかしそれでも本能を制御しながら、たどたどしい拙い手つきで崩していく。時折葛藤が聞こえるのは気のせいだろう。女は恍惚とした顔をしながらもじれったそうに、腕を、斬った。 扇子を仰がれる。ぼんやりと心地よい風に支配、そして束縛される。誰が、壊したの、。知らないわ、わたしを疑わないで。暗転、暗転、暗転、暗転、暗転、暗転、暗転、誘うのは、扇から来る風が伝える青黒い、海と、配線コードのフローリング。夏の香りは、恐らくこういう匂いだ。束縛されてしまおうか、それとも泳ぎきれ、 砕け散った眼球はミステリアスな妖しい美しさをもってして夏の雨にうたれる。幻想的。くぐもった声が激情を掻き乱す。繊細な旋律、やわらかな哲学。指先の傷からあふれ出る妖艶は、きっと赤色と思われ。少年は白のタンクトップに大粒の雫を垂らし、女に駆け寄る。女は慈愛のこもった白い腕を伸ばし少年を近づける。少年の柔らかな髪がまぶしい。 女、それでも嘲っているような表情が崩れることはなかった。男は右手で殴り続ける。左手は女の頭部を押さえつけている。男の表情は今にも死んでしまいそうに、ぎりぎりだ。女は切羽詰った声をあげるとするりと台所に立ち、希望に満ちた様子で出刃包丁の先端を喉に喰い込ませた。「夏は、危険。」鮮烈なその色は男を崩すには充分だった。女はそのままシンクにぶつかり、倒れこむ。「夏なんて、」 青色のワンピースが黒ずんでいく様を、男は直視できないまま、「ふふ、弱いの、ね」 ---------------------------- [自由詩]マゾヒスト!/榊 慧[2008年8月1日8時42分] 出過ぎた真似を致しました。 もう駄目ですよ、 限りなく怠惰。 「誰にも言っちゃ、だめだからね?」 言いませんよ、と俺。だって言えないじゃないですか。 何を? 何をって、、 アンタ俺に言わす気ですか。 何を? …思い出せてないですね、まだ。何のことやら。 バレない嘘を付く自信だけはたっぷりあるんです。そういう凡人。 俺は弱者だけど、やさしくないですからね。あはははは、 「誰にも言っちゃ、だめだからね?」 言わないよ。と、そのときの俺。 そのとき? そうして男は血管の浮いた手を俺に伸す。目的はわかっている、そのときの俺。 ああ、悲しいな。 みんな知ったら軽蔑すんのかなとか考えて。 何を? まだやわらかだったけど、確実に違うものに。 悲しいことなど最初からなにも無かったなんて、嘘だと肯定した人いる? 「ふふ、狂いそうだ。 いけない子には罰が必要だね。」 なんてありがちな台詞。俺がいけない子なら、アンタはマゾヒストだね! ---------------------------- [自由詩]at the lab/ピート[2008年8月14日22時42分] 友達はみんな 僕が傷付き倒れても 先へ行ってしまうだろうね 振り返ることなく ただの一度も 僕の呼吸が止まる直前まで 奴らは笑っていたよ 僕の呼吸が止まって 奴らは焦っていたよ 自分の身を守れるかどうか 心無き罪悪を制する者など ここにはいない それはもはや 罪悪でさえなかった 小学校の学級会を思い出す 一体どんな意味があったんだろう 偽善の教育か 謝罪の訓練か 僕は気付いてしまったんだ そこに光など無く ただ義務という名の下に 行われていた儀礼であったと やがて子供たちの背は伸びて 愛の無い優しさを安売りし 心の無い強さを衝動買いすることだろう 「成長」なんて言葉は大嫌いだ ああ「成長」なんて言葉はクソッタレだ ---------------------------- [自由詩]メモ/モリマサ公[2008年8月18日21時34分] とざいとうざい ここにおわしんす紳士淑女のみなさんよろしくおしげりやす 茨城代表 ディスティニーデジャブーレバーに来る酒ドラッグマニー スローでクロールするようにずっと真っすぐスクロールする テロのメモリアルニューヨークサイの角ホーン 世界中のニュースをユーチューブでインストールしてミクシーにアップする ここは物理的にはどこなんだろうてゆーか ここにはもう誰もいないかもしれないてゆーか 自分が誰かも解らないという意味でいえばほんと ええここにはまさに誰もいない かもしれない の存在理由 ジャンクフードどの床にも散らばるマックダンキンピザーラ レスキューでは救われないマンチーたちの すくう指先のシュガーソース消えない指紋こびりつくパウダー はがれないグルー/おちないヤニ プーさんのハニー見えない闇 はりついた表情かぶるクラウン/相応な会話道化それなりの衣装/ 添い寝する静寂 当分とまりそうもない心音ピエロたちのいびき ええ多分変わりそうもない日常 当分通い続く職場までのモンスタートレイン地下鉄ジェーアール 人混みという名の通勤パレード苦手なのはお前だけ じゃないお前を含めてその全員 ピカピカシャカつくしゃれたトラック 飛ばないCDときおりぶつかってくる電波ネットひろう景色 イレイス不可能な過去の記憶 トレースする輪郭可能な限りできるかぎり自由を選択 お望み通りする高飛びの月に一度のリボシステム 気付いて浮かぶ飛行機の吐く直線のエアーそれの消えてくクラウドんどまん中を吸い込む フラットな空つや消しのヘブンからメセージ 結局外部からイリーガルななんかぶちこんでこれが自分とかおもってるビッチ 結局内部からリーガルにガチで得てきた経験とか知らねーからっぽなくそガキ 死ねばいんじゃん簡単に見えるリスカにオーバードーズ 何ひとつじぶんからとりにいった事無い 無事故のゴールドカードたちがずらりふところを守ってる お笑い芸人が新世紀のバイブル最後の地上波で福音をほどこす 布教DVDでつぼにはまって洗礼何日も眠れない 一分一時間がのびちぢみして無敵感覚でチルするソファー ディープなトリップだけがずばぬけた才能と勘違いしてる輩の永遠の祝福 紙吹雪砂嵐フリーズして萎縮し始めるブレイン機能をはたすことなく心たちは閉じていく よかったね平和なので仮想するバトル誰も死なないし誰からも殺されない ひまつぶしのロールプレイング 増えていく仲間魔法と呪文/武器と権力広がる地図 現実からいぶしだされてするドリーム 選択してるつもりだが監督するゴッドがどかっでいじるコントローラー セッティングなしの偶然で得るエクスペリエンス インダストリアルの中で押されてするベリーダンス ハーベストで重たく膨らむ種子の房たち ゆれているソウルエンドオブガーデン アウトサイドフロムエデン ---------------------------- [自由詩]アカサギ/榊 慧[2008年9月7日21時56分] 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しているよ 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 愛しています 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慧[2008年11月8日22時17分] どうか、どうか、と祈りつつ、 顔も見せぬ奴に嫌気がさし。 もう祈るもんかとまた項垂れる。 これが俺、どうですか。(知りません。) 嘘つきレイニィ、晴れてんじゃん! yes(肯定/歓喜)その空間図形、 その空間図形のノスタルヂー。 喩えるならば一冊の本。 あいつ程では、ないにしろ。 「celestial,」妙なる虚空、 焦がれ焦がれてそのあげく、 気付くな、気付くな、春は遠い。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]そこに乳があるからだ/榊 慧[2008年11月23日1時10分] もう大分寒くなってきたし、制服で夏服を着てる人は余り見かけなくなった。 あれだ。俺が言いたいのは、女の子の下着が透けることはなくなったということです。 ブラジャー、キャミソール(俺はキャミと略さない)、カッターシャツ。 これでも結構はっきりと透けてて、形とかホックの位置とか分かる。しかし、クラス女子の少なくとも3分の2以上が、ブラジャー、カッターシャツ。(俺のところだけかもしんないけど。) 赤とか青とかピンクとか迷彩とかオレンジとか黒とか紫とか豹とか… あれは、わざと自分が身に付けているのを見せるためにやっているのか。 もしくは、本人が自覚していないだけで深層心理ではそういうのがはたらいているのか。 もう夏場なんかはブラジャーに白いカッターシャツ一枚なもんだから透ける透ける。 「あ、あれはあっこで売ってるやつやんな、」とわかっちゃうくらいに透ける。 豹柄の下着って、男の人の受けはいいのか? 俺は正直ひいたぞ?でもふつーに売ってるしな。どうかと思うんだけど人の好みか? とか真面目に社会の授業内容をノートに取ってる頭の片隅で考えるくらいに透ける。(くどい) 俺らの年齢・年代では、かあいい、きれいな、ゴージャスな下着を買っても、特に見せる場所も時も無いのだ。 せっかく買ったのに。 誰かに見て欲しい。 かわいいでしょ?このレースがね… という感じで、行き場の無い思いが行き場を求めた結果、 女の子は下着(ブラジャー)を透かして見せるようになったのかもしれない。 …俺は実際こんなこと真面目に考えてる場合ではないのだけども。(だって受験生だ。) 男子から見るとあれはどうなんだろうか。 俺としては、女の子には下着はちゃんとしまって、隠して欲しい。 見せるブラひも、とか大嫌いである。見せないで欲しい。 タンクトップとかノースリーブとかは見ていて非常にかわいくて好きなので大賛成だが、 あのなんていう名前か知らない肩の出てる服、あれから見えるブラひもは、 「それ着るならお願いですからブラひも見せないで下さいー」 と思う。だったらタンクトップとか(ループ。) ブラひもがなかったら落ちてしまうようなそんなブラジャー、貴女もってないでしょう? と言いたくなる。 もちろんそんなこと言わない。常識として。 端からストラップレスでいいではないか。何故あえて出すのだ、ブラひもを。 …深夜に勉強を投げて(いやついさっきまでしてましたとも!公民!明日は理科!週明けに提出!)、 ブラひもについて(?)語るってどうなんだ。 これからはマフラーの季節だ。 女の子がマフラーを首に巻いてちょっと顔が隠れてる(ちょっとだけ隠れてる)のってもろストライクなんです、俺。 でもわかんないのがひとつ。 寒いんだろ?カーディガン着て、マフラーして、手袋して、寒いんでしょ? ならなんでそんなに足出してんの。足の方が寒くないか?(俺は冷え性だ) もう少しスカート長い方が足が綺麗に見えるんだけどナァ。 (それでひざ掛けしてるんだからそれだったらなおさらそんなに短くするなよと思う。) 冬服になったのでもうどんなブラジャーしてんのかがまったくわかんない。 隠れてる方がやっぱりいいな、と思う深夜1時。(寝なさい。) ---------------------------- [自由詩]浪漫/榊 慧[2009年2月22日21時06分] 生まれる数十年昔の、 日用品の、 生活の、 ごく普通の、 静かな生活の、 影に、 それに 出会いたい むせかえった春であろうその、 床をみつめる視線の主の、 静かな静かな生活の。 その、静かな、 その、 その、 静かなことを、 愛すのだ。 ぼくは、 それしか愛さない。 あの、 静かな繊細な、薄い退廃的の、 静かな淡白な、薄い官能の、 あの部屋にありたいが、 とうてい叶わぬ、 それらの、 あの、 白濁の液の違和感ない背景になるような、 あの下げた目線の 下げた目線の、異常に似合う、 あの所に、 ぼくの ぼくの、 ぼくの青春はあったかのよう、 ぼくの、ぼくの夢は ぼくは、ぼくの、 ぼくは、その ぼくは、 ぼくは、 その その、それしかしらない、 それ以外を許さない、 ぼくは、 ぼくは、 それらしか愛さないと、決めている きめている  、それでいい。 ---------------------------- [携帯写真+詩]ふたつ/夏嶋 真子[2009年5月2日10時29分] あさとよる うみとそら 砂浜は境界線 ふたつでひとつ よせてかえして あいまいに笑ってる 目はふたっつ 耳はふたっつ 瞬きのためいき ふたつでひとつ すってはいて 風が遠くをはこんでくる くちびるはひとつ 心臓はひとつ わたしはひとつ あなたにあげたいもの みんなひとつ 裸足のつまさき 光のつぶと 影のかけら あなたはだれ? 鏡の上 ふたつの足で 駆け出す五月 ---------------------------- [自由詩]愚/榊 慧[2009年5月8日0時14分] れんあいが そねえに大切なものでありますか れんあい、恋をしてないのは ひにんげん的といいたいのでありますか おれはきみとマウントスラントしてみたい おれはようするにきみとえっちいことをしてみたい えっちいこと てなに、とか聞かないよね。 きみの校則違反のけしょうを 教室のなか クレンジングオイルをぶっかけて罵倒したい 罵倒したい 罵倒したい。 罵倒をしたい。 そのスカート丈がゆえに盗撮でもされてればきみがいい すごくとってもきみがいい きみがいい きみがいい きみがいい きみが、いいなあ、 りそうを語るのは身を弁えなければならんです きみはふつうにかんがえると けっこう不器量でありますな 品性もおれはかんじられないよ、 それから ときどきおれをにらむよね なにゆえですか それはなにゆえ、 なにゆえおれをにらむので、ありますか れんあい、とか そういうのはしらないのであります だれもおしえてはくれなかったでありますね そうであるからといって、 べつになんもねえでありますよ。 れんあいを こい、を しらんのがそねえにいけねえのでありますか じゃあ えっちいことを おしえてほしいのであります ふさわしいかはべつとして おれはいんらんになれるやもしれんでありますよ。 ひにんげん的と れんあいがどうかんけいしてるのでありますか ありますか ありますか あります。 あります、か。 ---------------------------- [自由詩]無言/巧[2009年5月9日0時46分] いつか本当の 「もうやめて」 が聴けると思って 何度も何度も 手首を滑った 白くて赤い線 やっとで 気づいた 本当の孤独 それは 孤高に独歩せねば ということ 批判も 賞賛も 共感も サヨウナラ ---------------------------- [自由詩]「権利幸福嫌いな人に」/榊 慧[2009年6月20日23時38分] 「自由党をば飲ませたいオッペケペーオッペケペッポーペッポッポー」 「待てど暮らせど来ぬ人を」 「メケメケ バカヤロー  情なしのケチンボ」 「おしりかじりむし」 私は明治に生まれたく、 私は大正に生まれたく、 私は昭和に生まれたく、 私は平成に生まれたくは なかった、です 勉強もせずに理想論をふりかざし 夢というらしきものをかかえていると自覚している分 己がまだマシなのだと言われたい (ね、いかにもな、がき。 ) 適当な曲でごまかし 本を読んで紛らわす (だからがきだと言ったでしょう) 貴様と俺とは同期の桜、 生憎私は平成の 平成の 平成生まれの 平成の。 平成生まれの 平成の世の、がきでしかなく 運命だの夢だの外国だのが好きな軽率なる若人で 私は彼ら彼女らの全てを、  ・・・・・・ふ、浪費はすまい。 足りないのは  どうしましょうか と 私は努力するだけの 私は 努力をおこないたいはず 思いたい ---------------------------- [自由詩]まぼろしの通信/e.mei[2009年7月27日15時37分] 此処までがわたしで 彼処からをあなたとすると あなたは夢をみるだけ夢から離れると云うことになります 行進する群れの中から あなたひとりだけが選ばれたと云うことなのでしょう 上へと還る雲たちは 何もいわないで 風に流されてしまって 永遠は無邪気に笑いながら最果てへと遊びにいってしまう あなたは空よりも向こう あなたはやがて星よりも遠くなってしまうのだとすれば それは消えると云うことと何が違うのかを教えてください 朝のやってくる時間 あなたを離さないものは永遠を知らないものなのです のびていくのは終わりを知っているものたちばかり 小さな火はより小さくなって 約束通り消えてしまう 「永遠は まぼろし」 「夢の続きのかくれんぼ」 わたしたちは始まりの朝から終わりに近づいていたのです わたしは風に吹かれ 何処かへと飛んでいってしまえばいいと思っています ――あなたはそれすらも やがてはきれいに消えてしまうと知っていたのですか―― あなたは 消えてしまう わたしは 忘れてしまう 最果てで微笑する永遠はたくさんの光をまとっている あなたがいなくなって わたしが歩けなくなった時 わたしたちの頭上にたくさん たくさんの光が降ればいい 終わりのない 永遠みたいに ---------------------------- [自由詩](…死んでしまえ。)/榊 慧[2009年10月10日21時15分] 海の仕事に憧れる、 俺は初恋を望みます。 女子高生の、 紺のハイソックスの それで隠しきれなかった スカートの下 を 不思議な気持ちで 目線を上げて、 眺めています。 ぷ、つん、 二の腕にある産毛が 乃木希典の自律心 制服の意義 を問うている。 着崩した制服の 垣間見える素肌から これが私たちのアイデンティティー、と彼女ら、 足に 剃った跡の残る毛穴は なきものとしている その、 愚 (を愛すのですか) 好きです 俺は努力をしたい とんだ地獄の 信じられん (絶望たらしめ候。) 唇 の ヘルペスは味がする (かさごもしかり いびつなものほど美味也と たりめえよ) はるかに 遠き 課題の終了、 四ページ目 で 指 が、 (…味がする。) 曇天の ゆきたくはないぞ、 なあ、 黒 の 革靴 など、 知ったことか。 ---------------------------- [自由詩]準/殺人/榊 慧[2009年10月11日20時19分] みんなみんな、 ピアスホールを空けたがっている、 そういう莫迦を 俺らは駆逐できないんだ。 だから、俺もピアスホールを空けたがっていて、 多分、一番莫迦なんだ。 …どうでもいい、どうでもいいけど ファザーにファックされてる気分、とか 不謹慎かな でもさ、振り回されてんだ。 、仕方ないよね。 ファザーはインポテンツなんだ。 あいつの彼氏は俺を中学のときにいじめていたやつで その隣の席のあいつは俺が心底うぜえと思ってる恋愛相談を受けた女子の好きなやつで 俺の好きなことを邪魔する、のは 俺に関わりあることなんだろうけど 俺はそのすべての糸を破壊したい と 八十年前の海から…… 八十年前の海は、尊いんだ。 錠剤をさ、君、飲んでも効かないんだ、俺。 トータルだけど 何したってしんどいんだ インポテンツのやつも、それを知らない 多分 俺は誤魔化しながら浮かれることが出来るほど 莫迦ではないけど この面倒さを なくす方法を知ってるほど利巧でもないという莫迦で 俺は やつとやつらの殺す方を ……ここ暫くずっと探してる。 (耳が痛いから、泣くんだろ、う。) ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]鶏野郎/榊 慧[2009年11月26日19時18分] 真面目。おとなしい。やさしい。賢い。成績いい。サンクチュアリ(?)。 信じられない人もいるかもしれないがこれらは学校、クラスメイトらから見た俺を形容するものである。俺自身も「違います」と言いたい。そして上の言葉を信じる人はいないと思うが、一応言っておくと全て誤解による評価だ。 俺は学校では自己主張らしきものを全くしないのだ。例えば今日。 3時間目の現代文で漢字のテストがあった。俺は漢字のテキスト(漢字フォルダ)を持ってくるのを忘れ、そして今日漢字のテストがあるということを忘れていた。5組の知り合いに借りる。そして、クラスメイトらが真面目に必死に漢字を覚えている中で俺は本を読んでいた。当然だれとも話さない。俺はうつむいて休み時間は便所に行く意外殆ど本を読んでいた。肩が凝って気持ち悪い。時々軽く話しかけられる。何か間違いがあったら嫌なのでとりあえず笑っとく。喋る時はとげとげしく聞こえないよう控え目な感じに喋る。そしてずっと本を読んでいる。山田詠美さんが第九七回直木賞を受賞したソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー(幻冬舎文庫、ブックオフにて300円)。昨日山田詠美さんの文庫本をブックオフの105円コーナーで10冊買った。定期試験前に俺はなんで本を買うんだろう。今回の試験(も)、失敗したら山田詠美さんのせいだ。しかしこの人今はもう50くらいなんだな。 …5時間目、英語の授業で英文を訳しその場面に合う絵を2〜3人のグループで考えて描けと言われる。俺は誰と一緒に訳して描けばいいのだろう。半年以上たった今でも俺はノートを気軽に借りれる人がいない、最近ようやく挨拶が朝出来るようになったのだ!あー、一人でやるよ俺!英語なんて俺はただのぐにゃぐにゃした線にしか見えないけどがんばるぜ俺!…とどきどきしていたら一緒にやろうと2人の女子から声をかけられた。思わず「ありがとう」と言う俺。彼女らの内、髪の長い方の子は以前赤外線通信をした。帰りの電車でしばしば一緒になるのだ。クラスの中では最近比較的よく話す。…比較的。席が近いから。もう一人の子はその彼女と仲がよく、休み時間などはあともう一人席のはなれた子と3人でだいたいいつも一緒にいる。そしてそのもう一人の子は帰りのHRで赤外線通信をした。彼女は俺の後ろの席に座っているH君(仮名)に好かれている/気に入られてるらしく、大層迷惑がっていた。そして彼女はH君の後ろの席、つまり俺の後ろの席の後ろ、と微妙に近い席にいる。俺は、助言した。全然違うメールアドレス書いて渡せばいいやん。 その英語の授業中、俺は彼女らに脚を組んでいるのがえろいという言いがかりをつけられ、笑われていた。何故。俺は慌てたそぶりをする。H君がその後ろ(略)の子をチラ見してから俺をチラ見した。一瞬目があった。H、俺は彼女らから話を聞いているし知っているが、お前に脈は全くないよ。(俺は基本的に性格が悪い。しかしそれが学校では露見していない!)そして俺に性的魅力はない。(つまり俺の存在はえろくない。) 帰りに目が合ったクラスメイト(だけ)に手を振られる。バイバイ!うん、バイバイ。俺からは挨拶ですら声をかけない(かけられない)。なんだコイツと思われるのが嫌なのだ。俺はクラスでは別のもののように基本扱われている。都筑やもんな、みたいな。遠巻きにされている感がある。今日はいつもより多く話しかけられた話した日だ。昼休み以降は口を開いた。いつもは午前中だけでなく一日中口を閉じている。喋る必要が無いからだ。だから口が乾燥せずのどが渇かない。 帰りの電車で英語のときの髪の長い方の子と一緒になった。彼女はそれほど濃くはないにしろ化粧をしている。こないだ別の高校に進学した彼氏と分かれたと言われた。年下が好みだと今日は言った。引っ張っていかれるのは絶対に嫌、引っ張っていく方がいいらしい。彼女は莫迦ではない。知らないことは多いだろうけど莫迦な女の子ではない。いい女の子だと思う。第一、俺と喋るし。 これが帰宅するまでの大雑把な俺の「話した」記録だ。 本を読んでいる休み時間、あまり集中していない(が、俺は真面目で勉強が出来る人、という誤解を受けている。俺は劣等生だ。)授業中と関わらずに俺は「暗い奴だと思われてるだろうな…」とネガティブになる。俺のルックスはパッとしない上にお洒落らしきことも特にしていない。…クラス女子とその中の何人かの他クラスの友人曰く「ちゃんとしたら絶対いい」らしい。自意識過剰とかでなく、そう面と向かって過去2回は言われたし、一昨日化学の授業中そう話していたのが聞こえたのだ。聞こえていない気づいていないフリをしたが一瞬俺の方に視線が向いた。じゃあ俺は今はよくないんだろう、いや、手を入れたとしても俺は別に大してよくもならねえよ。…山田詠美さんの本を読んでいるくせに俺は服や髪型、お洒落に力を入れていないのだ。何故なら、そういうのができないから。 そして、俺のそういう態度は擦れてなくおとなしい奴、というイメージまで植え付け、ただどうやって話せばいいのかわからない、集団で行動というのが無理、暇だから趣味の読書をしている、という俺を、かしこいんだろうな、変わってるな、と思う理由となっていく。 自己主張をしないからますますそういったイメージは付いていく。しかし、俺には学校での振舞い方がわからないのでとりあえず大きな失敗だけはしないようにとするしかない。悪循環である。だから友達というのが出来ない。あいつだけは無理、という人も何人かいるにはいるのでそいつらはこちらから却下であるし。何様だ俺。 半年たってようやくこれなのだ。来年度からまた新しいクラスになり一からなんだと思うと今から憂鬱である。休んだ時とか誰にノート借りよう。俺勉強できないんだよ、だから何でも俺が答えられると思うなよ。化学と英文法なんて最悪だぜ。 そして同級生たちは俺が恋をしないと思っている。セックスしたことが無いと思っている。 恋はともかく時々莫迦にしてんのかと思うことを言われたり聞かれたりもする。莫迦にしてんのか。(と、思いつつ「どういうイメージ持たれてるんよ俺」と笑いながら言う。) …彼ら彼女らに俺がチキンであることはばれていない。まあ、だから、多分ずっとこのままだろう。だって悪化させるよりは現状維持だ。チキーン!合う人、とかそういうのも基本的にいないしね。しばらく俺はロンリー君に甘んじています。誰かに怒られそうだけど。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]アルファ粒子で殺されたい/榊 慧[2010年1月28日22時30分] ロマンチックを演出したりされたりするのは大嫌いである。吐く。悦に浸ってるやつのメールの文体は普通に考えたらありえないストーリーの(しかし目的はそこじゃないのでいいのだが)官能小説の主人公・男の台詞に似てる。鼻の下膝で蹴ってやろうかと思う。思春期の奴に相談されてもいないのに「思春期ってのはそんなもんだよ」とか言う奴、嫌われますよ。エフユーシーケー。 俺の散文に華がある、と前に書いて下さった仲仲治さん。ほんとかなあと思い先の文を書いてみた。ただの嫌な奴にしか思えない。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=201232 以下、自由にやってみたら気持ち悪いものが出来、消そうかとも思ったけどやめた。貧乏性だから。 気分が荒んでいる。 祖母のイライラと母のイライラの八つ当たりというのは7歳の時にはあったのだが13歳になり気が付くと父もなにやらイライラしていた。俺は意味もなく言われたことを記憶しており多分これからも増えていくだろう。記憶が。どうでもいい。とりあえず今静かにしてくれたらあとはどうでもいい。今日の晩飯はねぎの醤油焼きそばである。俺が作った。 俺がイライラしたときには当たるべきものもなく声を出すと怒られる。それでか分からないが俺には時々右手の甲の皮膚を噛むという癖がついた。指の付け根も噛む。楽しくはない。前は足の爪を剥いでいた。静かにしてよお母さん。うるせえ。…とは言わない。言っても1分で無効となるのでだったら言わないほうがいいのだ。多分。 耳に入る話し声全てがなくなればいいのにと思う。どうでもいいけど。どっちにしろ現状は変わらない。死にたいと思うというのはこういうことかとは考えないようにしている。現状は変わらない。 自分で自分を殺せたらいいのに。自殺じゃない。嫌になるがあまり考えないようにと気をつける。良いことはなにもないからだ。俺が他人を殴ったって罵倒したって良いことは一つもない。死んでくれよと自然に口から出そうになって少し慌てる。なんかわかんないけど死んでくれよ。嫌なんだよお前。俺に決定権は何もないということが分かるくらいには馬鹿じゃないつもりだ。と、いう弁明がさらにガキっぽい。 こういうことを書いても気分は晴れないむしろますます自分が嫌になってくる。俺はただ他人を傷つける側にいてけらけら笑っていたいらしい。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=201696 (エルメスさんの散文。) 理系か文系か進学を望んでいる大学はどこか、 俺は前に理系のクラスに行くことを決め、進路調査表には何かを書いたが忘れた。 そして俺は理系か文系かで多少揉めた(模試の国語が俺の学校の中では異常なくらい良かった。数英は全国の中で並だった)が、今の学校の理系のクラスには行かないことになるらしい。県外の学校へ転校し寮にはいるらしいどうやら。 俺は不満はなくはないが今の学校で過ごしてはいける。苛められてもいない。なんとか嫌われてもいない。じゃあ何故転校かというと少なくとも8割くらい理由は“家”である。転校先には寮がある。 俺はどうやら小5あたりからおかしいらしかった。ひどくどうでもいい。俺は家にいない方がうまいこといくのだ。多分。 前、なんとか言う施設に入っていた。家にいたらうんたらかんたらという理由が6〜7割、残りは治療。その施設に比べれば今度の寮生活というのは楽勝である。 普通の寮がどんなものか俺はしらないがそれより厳しいものであっても多分。本屋に行けないってのはちょっとつまらないが楽勝でないといけない。前のときは本が読めなかったけど今回は読める。楽勝。俺は犬畜生以下(祖母談)らしいが楽勝だ。…もしかして俺は誰も好きじゃないのかもしれない。どうでもいい、どうでもいいということが多過ぎる気がする。 どうでもいい。 エルメス君は勉強の出来る賢い人だからやることは多いよ多分、頑張れ。 俺はただ怒られる。怠け者だから。ごめんね。 ---------------------------- [短歌]雨上がり花に呼ばれて手に入れた魚眼レンズの玩具のカメラ/北大路京介[2013年8月13日13時52分] 雨上がり花に呼ばれて手に入れた魚眼レンズの玩具のカメラ ---------------------------- (ファイルの終わり)